提供:ノバルティス ファーマ株式会社
目薬をさすのが苦手、という人は多いでしょう。今回は、失敗しない、正しい目薬のさし方をお伝えします。
点眼前に、手を清潔にしておく
目薬をさすとき、怖くて目をつぶってしまう、うまく目の中に入らない、ということはありませんか? 正しくさせるかどうか不安で、つい手が震えてしまうなんてこともあるかもしれません。上を向くと、思わず口が開いてしまう…というのはご愛敬ですね。 赤ちゃんや小さいお子さん、またお年寄りの点眼の場合は、なおさら大変です。
たかが目薬、されど目薬。目薬にも正しいさし方があるのです。そして、正しい量もあるのです。
まずは準備から。手を洗って清潔にしておきます。そして懸濁性点眼液の場合は、キャップを閉じたまま点眼ボトルを上下によく振って、点眼液の濃度を均一にしておきます。この準備をおろそかにする人が多いので、要注意です。
空いた手で手首を支えると、目薬がさしやすい
準備ができたらいよいよ点眼です。
点眼ボトルのキャップを外し、利き手で持ちます。次に、点眼ボトルを持った方の手首に、人さし指を立てたもう片方の手の甲を重ね合わせます。これは、目薬をさす手を安定させるため。こうすれば手が震える心配はありません。
そして、立てた人さし指で下まぶたを下げます。そのまま顔を上に向け、1滴点眼します1)。目の中にさそうと思わず、下げた下まぶたにさすと思えば大丈夫。点眼するのは1滴で十分です。
点眼が終了したら目を閉じます。目の周りに点眼液があふれたら、清潔なティッシュで拭きとります。点眼液を皮膚についたままにしておくと、かぶれの原因になることがあります1)。 拭きとったら軽く目を閉じたまま、目頭を1~5分程度そっと押さえます。よく、目をパチパチさせて終わりにしてしまう人がいますが、点眼後は目薬を目になじませるのが大切です1)。
点眼が苦手な人は、まずこの方法を実践してみてください。どうしてもうまくできないときは、眼科医や薬剤師に相談してみてください。
2種類以上の目薬を使用する順番
一口に目薬といっても、いくつかの種類に分かれます1)。
まずは、①「水溶性点眼液」。比較的サラサラとしているタイプです。
次に、②「懸濁性点眼液」。これは「よく振ってからお使いください」という注意書きがあるものです。
そして、③「ゲル化点眼液」。これはさした後に目の表面にしばらくとどまるものです。
最後に、④「眼軟膏」。水をはじくタイプの点眼薬です。
もし2種類以上の点眼薬を処方された場合は、上記の①②③④の順番で使用してください1)。これは、点眼薬の性質を基準とした場合の順番です。眼科医や薬剤師の指示がある場合は、その指示に従いましょう。
- 公益社団法人東京医薬品工業協会 点眼剤研究会ほか. 目薬の使い方 第2版 http://www.dy-net.jp/eyedrop/megusuri_tukaikata.pdf [2023年2月10日アクセス]
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