注射の恐怖を乗り越えるには

提供:ノバルティス ファーマ株式会社

すでに今期のインフルエンザの予防接種を受けられた方も多いのではないでしょうか。その際に、少し怖いと感じたり、お子様が泣いてしまったりしたことはありませんでしたか?注射への恐怖を感じることは、多くの人にとって自然なことです。注射が本当に好きな人などいるでしょうか。

視覚障害のある方にとっては、注射針がどこに向かっていくかが分かりにくい場合があり、注射に対する恐怖はさらに増します。また、治療を受けている方の中には、眼球に直接注射を打つ必要のある方もいます。想像すると少しぞっとするかもしれませんが、考え方を変えてみましょう。

コンタクトレンズを使用されている方は、眼科を受診して初めてコンタクトレンズを作ったときのことを覚えていますか?医師から練習用のコンタクトレンズを手渡され、装着方法を教わったあと、「眼球を自分で触れる」ような気持ちになったのではないでしょうか。

ただし、数か月や数年後にはコンタクトレンズにすっかり慣れて、コンタクトレンズを装着することを怖がっていた気持ちを笑って振り返る人が多くなります。

それでは、注射に対しても同じような考え方を持つためにはどうしたらよいでしょうか。

そのためには、眼科医が力になってくれます。

点眼麻酔

最初のステップは点眼麻酔から始まります。患者さんは点眼麻酔を受けることで目の表面が麻痺するため、不快さを感じにくくなります。また、通常は器具を使って目を開いたままにしますので、術中のまばたきを心配する必要もありません。目に若干の圧力を感じることはありますが、痛みを感じることはないでしょう。

他にも、リラックスし、恐怖を乗り越えるのに役立つ行動修正という方法があります。

系統的脱感作

一般的な方法のひとつが、「系統的脱感作(けいとうてきだつかんさ)」と呼ばれる方法です。簡単に言えば、自分が恐れるものに対して、徐々に慣れていく方法です。ただ、これは決して、毎日注射針で自分を突かなければならないということではありません。 単純に、注射針を想像しながらリラックスしている状態で、注射針の写真を見るのです。こうすることにより、本当に注射を受けるときには、少し気が楽になり落ち着いていられることがご自身で分かるはずです。

認知行動療法

大きな恐怖に対する、新しい治療方法として、認知行動療法があります。これは、考え方を変えることによって行動を変える方法です。針への強い恐怖を感じる場合、治療者によるカウンセリングを通じて、注射の不快さを感じながらも不安になる気持ちや恐怖は致命的なものではないことを理解していきます。

大切なことは、恐怖はある意味では健全だということです。私たちはふだん、身体と心の自動応答機能によって、危険を予知し回避しているからです。しかし、恐怖が私たちの健康維持の邪魔をするようになるのは望ましい状態ではありません。

あなたは注射の恐怖にどのように対処していますか?ご経験をぜひ体験談へ投稿してください。

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